【この記事は約10分で読めます】
あなたのキーボード、もしかして「騒音」になっていませんか?
「カチャカチャ」「ターン!」
キーボードを打つ音、自分は気にならなくても、周りの人はどう感じているでしょうか?
実は自分、このブログの作者であるNANDは、会社で上司から「キーボードの音がうるさい」と言われたことがあり、結構ショックを受けました。まさか自分のタイピング音が周囲に迷惑をかけているなんて、夢にも思っていなかったからです。
その後、コワーキングスペースで仕事をしていた時も近くから「チッ」「うるさい…」という声が聞こえてきたことがありました。ちょうどメールを打っていた時だったので、自分の打鍵音に向けられた言葉ではないかとヒヤヒヤした経験もあります。
「もしトラブルになったらどうしよう」と、内心穏やかではありませんでした。
特にオフィスや図書館、家族が寝静まった夜中に作業している時など、その打鍵音は意外と周囲に響き渡るものです。
「うるさいって言われたらどうしよう…」 「オンライン会議中に打鍵音がマイクに入ってないかな?」
こんな不安を感じているなら、この記事があなたの悩みを解決する手助けになります。今回は、キーボードの打鍵音がうるさい原因から、今日からできる簡単な対策、そして最終的な解決策となる静音キーボードの選び方まで、分かりやすく解説していきます。
なぜキーボードの打鍵音はうるさいのか?主な原因とメカニズム
キーボードの打鍵音が気になるのには、いくつかの理由があります。主に「キーボード自体の構造」と「自分のタイピング方法」が大きく関係しています。
キーボードの種類と構造
キーボードにはいくつかの種類があり、それぞれ音の大きさが異なります。
- メカニカルキーボード
- キーごとに独立したスイッチを持つタイプです。打鍵感が良く、ゲーマーやタイピングにこだわる人に人気ですが、音は大きめです。
- 特に「青軸」と呼ばれるタイプは、カチッという明確なクリック音がするため、非常に耳に残りやすい音が出ます。オフィスでは控えるべきと言われることも多いです。
- 一方、「赤軸」や「茶軸」は比較的静かですが、それでも「スコスコ」といった音がします。
- パンタグラフ式キーボード
- ノートパソコンによく採用されている薄型のキーボードです。キーのストローク(深さ)が浅く、打鍵音は比較的静かです。
- 「カタカタ」という音が中心で、メカニカルキーボードのような耳障りな高音は出にくいです。
- メンブレン式キーボード
- 一般的なデスクトップPCに付属しているキーボードに多いタイプです。ラバーカップでキーの入力を感知します。
- こちらも比較的静音性に優れていますが、底打ちすると「ペチペチ」という音が気になることがあります。
タイピングの癖
キーボードの種類だけでなく、自分のタイピング方法も打鍵音に大きく影響します。
- 打鍵が強い
- キーを必要以上に強く叩きつけると、その衝撃音が大きくなります。
- タイピングが速い
- 高速でキーを連打すると、音が連続して聞こえ、より騒がしく感じられます。
- 指を叩きつけるように打つ
- 指の腹ではなく、爪の先や指の関節でキーを叩くように打つと、硬い音が響きやすくなります。
- 特定のキーを強く打ちすぎる
- スペースキーやエンターキーなど、特定の大きなキーだけ強く打つ癖がある場合、その音だけが目立ってしまうことがあります。
グッズで解決!打鍵音を静かにする方法
打鍵の仕方を変えることである程度の音の軽減は期待できますが、やはり道具そのものを変える方が手っ取り早いです。
キーボードカバーの活用
- シリコン製・TPU製
- キーボード全体を覆うカバーをかけることで、打鍵音が直接外に漏れるのを防ぎます。
- シリコン製やTPU(熱可塑性ポリウレタン)製のものが多く、薄手でキー操作の邪魔になりにくいです。
- さらに、ホコリや液体の侵入を防ぐ防水・防塵効果も期待できます。
キーボードマット・リストレストの導入
- 打鍵音の吸収効果
- 厚みのあるキーボードマットをキーボードの下に敷くことで、打鍵時の振動や音を吸収してくれます。
- 特にゴム製やフェルト製のマットは吸音性が高いです。
- 安定性の向上
- マットを敷くことでキーボードが安定し、不必要な揺れが減るため、これも音の軽減に繋がります。
- リストレストも有効
- リストレストを使うと手首が安定し、無駄な力が入りにくくなるため、打鍵が優しくなりやすいです。
キーキャップの交換
- 静音リング(Oリング)の取り付け
- メカニカルキーボードの場合、キーキャップのステム(軸)にゴム製の「Oリング」を取り付けることで、キーが底打ちする際の衝撃音を和らげられます。
- キーが底に当たる「カチャ」という音を大幅に軽減できます。Amazonなどで数百円から購入可能です。
- 厚みのあるキーキャップへの交換
- 一般的なキーキャップよりも肉厚なものに交換すると、打鍵時の響きが変わり、音がマイルドになることがあります。
究極の解決策!静音キーボードで根本から打鍵音をなくす
ここまで様々な対策をご紹介しましたが、「やっぱり根本的に解決したい」「とにかく静かにしたい」という方には、静音性を追求したキーボードへの買い替えが最も効果的です。
実は自分も、会社で「キーボードがうるさい」と言われて以来、真剣に静音キーボードの導入を検討しました。そして、ロジクールの静音キーボード「K295GP」を購入して使用し始めました。
|
これを使って以降は、特にキーボードの音がうるさいと言われたことはありません。
価格もかなり安価な方なので、通常の仕事で使用する程度であればこちらで十分だと思います。
ただし、注意しておきたいのは、静音キーボードでもカチャカチャ音が全くしないわけではないということです。強く打鍵すれば、やはりそれなりの音はしてしまいます。道具と意識を組合せるようにはしましょう。
静音性に優れたキーボードの選び方
静音キーボードを選ぶ際は、キーボードの種類とそれに使われているスイッチ(軸)に注目しましょう。
- 静音軸を採用したメカニカルキーボード
- メカニカルキーボードでも、静音性を重視した軸が存在します。代表的なものに「静音赤軸」や「静音黒軸」、「静音茶軸」などがあります。
- 通常の赤軸や黒軸よりも内部に吸音材が仕込まれていたり、軸の構造が工夫されており、底打ち音や戻り音を軽減しています。
- 購入前にYouTubeなどで「〇〇軸 打鍵音」と検索し、実際の音を確認することをおすすめします。
- パンタグラフ式キーボード
- ノートPCに多く搭載されており、家電量販店でも手軽に購入できます。
- 薄型でキーストロークが浅いため、打鍵音は「カタカタ」程度で比較的静かです。
- デスクスペースも取りません。
- メンブレン式キーボード
- 一般的に普及しているタイプで、比較的安価な製品が多いです。
- 多くの製品が静音性に配慮して作られており、「静音メンブレン」と謳われているモデルも多数存在します。
- オフィスや家庭での一般的な使用には十分な静音性を提供してくれます。
- 静電容量無接点方式キーボード
- キーが物理的に接触しないため、非常に静かで滑らかな打鍵感が特徴です。
- 「スコスコ」といった音がわずかにする程度で、メカニカルキーボードのような大きな音はしません。
- 非常に高価な部類に入りますが、長時間のタイピングでも指や手首への負担が少なく、プロのライターやエンジニアにも愛用者が多い選択肢です。一度使うと手放せないという声もよく聞きます。
静音キーボードで、あなたも周囲も快適なタイピング環境を手に入れよう
キーボードの打鍵音は、自分では気にならなくても、周囲の人にとっては意外なストレスになっていることがあります。自分自身が「うるさい」と言われた経験から言えるのは、小さな音でも意外と周りは気にしているということです。
今回ご紹介した様々な対策を試すことで、その悩みは大きく解決するはずです。特に、静音性に特化したキーボードは、一度使えばその快適さに驚くことでしょう。自分のタイピングスタイルや使用環境に合った最適な静音キーボードを見つけて、あなたも周囲も快適なタイピングライフを送ってください。
コメント