【作業改善】ノートパソコンスタンドはいらない?後悔しないための判断基準と代替案

仕事改善

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「ノートパソコンスタンドって、本当にいるの?」 リモートワークが当たり前になり、多くの人が一度は考えたことではないでしょうか。

「ただの台でしょ?」「本でも積めばいい」と感じる一方で、使わないことによるデメリットも耳にします。

この記事では、「スタンドは不要」と考える理由から、その裏に隠されたデメリット、そして後悔しないための判断基準までを分かりやすく解説します。

 

「ノートパソコンスタンドはいらない」は本当?よくある5つの理由

まず、なぜ多くの人が「スタンドは不要」と感じるのか、その理由を整理してみましょう。 あなたも、この中のどれかに当てはまるかもしれません。

費用がかかる

スタンドは安いものでも2,000円前後から、高機能なものだと1万円を超えることもあります。 「ただの台」と考えると、たとえ数千円でも出費をためらってしまう気持ちはよく分かります。

持ち運びが面倒

ノートパソコンの魅力は、なんといってもその身軽さです。 しかし、スタンドを持つと荷物が一つ増えてしまい、その携帯性が損なわれます。 特にカフェやコワーキングスペースで作業する人にとっては、大きなデメリットに感じられます。

設置や収納が手間

毎日の作業で、使うたびにスタンドを設置して、終わったら片付ける。 一つひとつの動作は小さくても、積み重なると意外と面倒に感じるものです。 デスクの上は、常にスッキリさせておきたいですもんね。

代わりのもので十分

「高さが欲しいなら、分厚い本や雑誌を積めばいいじゃないか」 これは、多くの人が最初に考えることです。 実際に本を重ねるだけで、ある程度の高さは確保できます。 わざわざ専用のものを買う必要性を感じにくいのも当然です。

効果を実感できるか不安

「本当にそんなもので、つらい肩こりが楽になるの?」 実際に使ってみるまで効果が分からないものに、お金を払うのは勇気がいります。 せっかく買ったのに、自分には合わなかったら…と不安になるのも無理はありません。

ちょっと待って!スタンドを使わないことの3つの大きなデメリット

「いらない理由」は、どれも納得できるものばかりです。 しかし、その判断を下す前に、スタンドを使わないことで起こりうる「隠れたコスト」も知っておく必要があります。

デメリット1:健康への悪影響(肩こり・腰痛・ストレートネック)

ノートパソコンをデスクに直置きすると、自然と画面を覗き込む姿勢になります。 この姿勢が、体に大きな負担をかけているのです。

人の頭の重さは約5kgもあり、これはボーリングの球とほぼ同じ重さです。 まっすぐ前を向いている時、首にかかる負担はこの5kgです。 しかし、うつむく角度が大きくなるほど、首への負荷は急激に増えていきます。

傾ける角度 首にかかる負荷
15度 約12kg
30度 約18kg
45度 約22kg

15度傾けるだけで、2Lのペットボトル6本分もの負荷がかかっている計算です。 この状態が毎日続けば、肩こりや腰痛、さらには首の骨がまっすぐになってしまう「ストレートネック」を引き起こす原因となります。

デメリット2:パソコン本体のパフォーマンス低下

「最近、パソコンのファンがよく回るな…」 「ビデオ会議中、なんだか動作がカクカクする…」 その不調、もしかしたら「熱」が原因かもしれません。

多くのノートパソコンは、本体の底面から熱を逃がす設計になっています。 しかし、デスクに直置きすると排熱がうまくいかず、内部に熱がこもってしまいます。

PCは熱くなりすぎると、自身を守るために意図的に性能を落とす機能(サーマルスロットリング)が働きます。 これが、パフォーマンス低下の正体です。 スタンドを使ってPCの底面に空間を作るだけで、排熱効率は大きく改善し、PC本来の性能を維持しやすくなります。

デメリット3:作業効率の低下

悪い姿勢は、体の痛みだけでなく、集中力の低下にも繋がります。 無意識のうちに、首や肩の不快感に脳のリソースが奪われてしまうのです。

スタンドを使って画面を目線の高さに合わせることは、作業効率の面でもメリットがあります。 デスクトップPCのように、視線がまっすぐ前を向くことで、視界が広がり、より快適に作業に集中できるようになります。 たったこれだけのことで、仕事の生産性が変わることも珍しくありません。

【費用ゼロ】今すぐできるノートパソコンスタンドの代替案

代替案1:本や雑誌を重ねる

代替案2:空き箱やティッシュボックスを活用する

代替案3:外付けキーボードとマウスを使う

ただし、これらの方法は自分にぴったりの高さに微調整するのが案外難しく、作業中に崩れてしまう可能性も否定できません。あくまで一時的な対策として考え、あまりおすすめはできないのが正直なところです。

それでも迷う方へ。ノートパソコンスタンド購入の判断基準

代替案も良いですが、やはり専用品は安定性やデザイン性に優れています。 あなたがスタンドを買うべきか、最終的に判断するための基準をまとめました。

こんな人はスタンドの購入がおすすめ

以下の項目に一つでも当てはまるなら、スタンドの購入を前向きに検討する価値は十分にあります。

  • 1日に2時間以上ノートパソコンで作業する
  • すでに肩こりや首の痛みに悩んでいる
  • オンライン会議でカメラ映りを良くしたい(目線が上がり、顔がすっきり見える)
  • 動画編集やゲームなど、PCに負荷がかかる作業をよく行う
  • より快適で効率的な作業環境を整えたい

ちなみに、当ブログを運営している自分(NAND)も、BoYataというメーカーのスタンドを愛用しています。

 

作業スペースはこのような感じです。

もともと姿勢が悪く、デスクトップPCからノートPCに切り替えた際に「これ以上、姿勢を悪化させたくない」という思いから、すぐに導入を決めました。同じような思いを持つ方には特におすすめです。

迷ったらまずは「お試し」で考えてみるのも手

いきなり高価なものを買うのに抵抗があるのは当然です。 まずは、スタンドが本当に自分に合うのかを「お試し」するくらいの気持ちで、比較的安価な2,000円前後のモデルから検討してみてはいかがでしょうか。 特に、コンパクトに収納できる「折りたたみ式」なら、もし合わなくても邪魔になりにくく、低リスクで始められます。

まとめ

ノートパソコンスタンドは、すべての人に必須のアイテムではありません。 短時間の利用がメインだったり、今の環境に満足していたりするなら、無理に買う必要はないでしょう。

しかし、もしあなたが、

  • 長時間のPC作業による体の不調を未然に防ぎたい
  • PCのパフォーマンスを最大限に引き出したい
  • もっと集中して作業効率を上げたい

そう考えているなら、ノートパソコンスタンドは非常に費用対効果の高い投資になります。

この記事が、あなたのPCライフをより快適にするための、一つのきっかけになれば幸いです。

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