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その自炊、本当に節約になっていますか?
「自炊を頑張っているのに、なぜか食費が減らない…」 「節約のために始めたのに、逆に高くなっている気がする…」
そんな悩みを抱えていませんか?
ちなみに自分は妻と小学生の息子2人の4人家族で、毎月の食費は8万円台をキープしています。 外食は月1〜2回程度で、土日は自分がキッチンに立って料理を楽しんでいます。
自分にとって自炊は、義務ではなく最高の趣味です。
もしあなたが「自炊は何から何まで手作りしないといけない」と思い込んでいるなら、その考えは今日で捨ててしまいましょう。 この記事では、自炊が節約につながらない原因と、もっと楽に、そして楽しく食費を減らす具体的な方法を、自分の体験談を交えながら紹介します。
我が家は平均と比べてどう?日本の4人家族の平均食費
まず、他の家庭がどれくらい食費をかけているか見てみましょう。 客観的なデータを知ることで、自分の家の状況が把握しやすくなります。
総務省の家計調査(2023年)によると、4人家族(勤労者世帯)の1ヶ月の平均食費は約90,712円です。
※総務省統計局「家計調査 家計収支編(2023年)」より
自分の家(8万円台)は、平均より少しだけ安いようです。
なぜ?自炊が節約につながらない「5つの落とし穴」
そう思われた方もいるかもしれません。しかし、もしかしたらもっと前提でつまづいている可能性もあります。ここが解決できればもっと大きな改善効果が得られる可能性があります。
まずはこのようなことが起きていないかチェックしてみましょう。
食材の無駄(フードロス)が多い
これが一番大きな原因かもしれません。 せっかく買った食材を使い切れずに捨ててしまうと、それはお金を捨てているのと同じです。
- 一人暮らしで買った野菜(キャベツ半玉、大根1本など)を使い切れない
- 特売の肉を買いだめしたけど、冷凍庫の奥で化石化している
- オシャレな料理を作ろうと買った調味料が、1回使ったきり眠っている
心当たりはありませんか? 特に、普段使わない調味料(ナンプラー、豆板醤、各種ハーブなど)は、使い切るのが難しく、結果的に割高になってしまうことが多いです。
見えない「隠れコスト」の存在
食費を考えるとき、食材の値段ばかりに目が行きがちです。 しかし、自炊には食材費以外にもコストがかかっています。
- 初期投資:フライパン、鍋、包丁、まな板、基本調味料など
- 光熱費:調理に使うガス代や電気代、冷蔵庫の電気代
- 時間と手間:献立を考え、買い物に行き、調理し、後片付けをする労力
これらの「隠れコスト」を考えると、「本当に自炊はお得なのだろうか?」と疑問に思うのも自然なことです。
料理の失敗とレパートリー不足
料理に慣れていないと、失敗はつきものです。 味付けに失敗したり、火加減を間違えて焦がしてしまったり…。 そうなると、せっかくの食材が無駄になり、精神的なダメージも受けてしまいます。
また、「今日は何を作ろう…」と毎日献立を考えるのが苦痛になり、結局スーパーの惣菜や外食に頼ってしまうパターンも少なくありません。
こだわりすぎて材料費がかさむ
「せっかく作るなら、美味しいものを!」と意気込むのは素晴らしいことです。 しかし、こだわりが強すぎると、かえって食費を押し上げる原因になります。
- 特定のレシピのために、普段使わない割高な食材を買う
- 「国産」「オーガニック」にこだわりすぎて、予算オーバーしてしまう
料理を楽しむことは大切ですが、節約が目的なら、ある程度の割り切りも必要です。
計画性のない買い物
献立を決めずにスーパーへ行くと、つい不要なものまでカゴに入れてしまいがちです。
「あ、これ安くなってる!」 「なんだか美味しそう」
そんな気分で買い物をしていると、家に帰ってから「これ、何に使おう…」と悩むことになります。 そして、使い道が見つからずに腐らせてしまう…という負のループに陥ります。
今日からできる!NAND家の「楽しい節約自炊術」
「じゃあ、どうすればいいの?」 ご安心ください。ここからは、誰でも今日から実践できる、具体的な解決策を紹介します。
【買い物編】作る料理を決めてから店に行く
節約は、スーパーに行く前から始まっています。 自分のやり方はとてもシンプルです。
作る料理を「ある程度」決めてから買い物に行く
自分は作る料理を決めてから買い物に行きます。 こうすることで、買うべきものが明確になり、一切の無駄がなくなります。
自分の場合、まず「今週は鶏肉を食べたいな」というようにメインの食材を決めます。 次に、その食材でどんな料理を作るか、レシピ動画を探して決めてしまいます。
自分のレシピ動画の探し方
YouTubeで「鶏むね肉 レシピ」「豚こま レシピ」のように検索します。
自分のオススメの料理系ユーチューバーはリュウジさんと誰ウマさんです。
肉料理のレパートリーが豊富なので、食べ盛りの子供たちにも大ウケです。
特にオススメなのはこの2本です。どちらも鶏むねを使っているのでヘルシーでしかも安いです。


作る動画を決めたら、あとは簡単です。 動画で紹介されている材料と分量を正確にメモし、それだけを買いに行きます。 これだけで、衝動買いや不要な食材を買ってしまうリスクを完全に防げます。
【食材管理編】好きなものを大量に作り置きする
買ってきた食材をどう管理するかが、節約の分かれ道です。 ここでも、自分のやり方は少し変わっているかもしれません。
「大好きなメニュー」を大量に作り置きする
一般的な作り置きというと、きんぴらごぼうやひじきの煮物といった常備菜を何種類も作るイメージがあるかもしれません。 ですが、自分はそのような作り置きはしません。
週末に、家族みんなが好きなカレーや唐揚げ、ミートソースといったメイン料理をとにかく大量に作ります。
「同じものを何日も食べるのは飽きない?」と疑問に思うでしょう。 でも、本当に好きなものであれば、不思議と飽きないものです。 むしろ「今日もあの美味しい唐揚げが食べられる!」と、家族みんなのテンションが上がります。
平日の夜、疲れて帰ってきても、温めるだけで大好物が食べられる。 この安心感と楽さは、何物にも代えがたいです。
食材はすぐに冷凍保存する
作り置きにしない肉や魚は、買ってきたらすぐに冷凍します。 1回分ずつ小分けにしてラップに包み、冷凍庫へ。 こうしておけば、食材の鮮度を保ちつつ、フードロスを防ぐことができます。
【調理編】完璧を目指さないのが最大のコツ
さあ、いよいよ調理です。 ここで一番伝えたいのは、**「完璧を目指さないで」**ということです。
「完璧」は不要!冷凍食品・冷凍野菜で賢く時短しよう
「何から何まで手作りするのが自炊」という考えは、今すぐ捨てましょう。 それは自炊ではなく、ただの苦行です。
冷凍食品や冷凍野菜を使うことに、罪悪感を抱く必要は全くありません。 むしろ、これらは節約と時短の強い味方です。
冷凍野菜のメリット
- カット済みで調理の手間が省ける
- 旬の時期に収穫・急速冷凍されるため栄養価が高い
- 使いたい分だけ使えるので、生野菜を腐らせるフードロスが防げる
自分は冷凍野菜や冷凍食品をスープや前菜等に使っています。
特に業務スーパーで購入した冷凍野菜や合鴨パストラミは非常に使いやすいです。


電子レンジや炊飯器を使った「ほったらかし調理」を活用
火を使わずに調理できる「ほったらかし調理」は、忙しい人の救世主です。 電子レンジで蒸し鶏を作ったり、炊飯器で炊き込みご飯や煮物を作ったり。 ほったらかしている間に、別の作業ができるので効率的です。
どうしても自炊が続かない…そんなあなたへの処方箋
ここまで読んでも、「やっぱり自分には自炊は無理かも…」と感じる人もいるかもしれません。 大丈夫です。自炊がすべてではありません。
「毎日自炊」の呪縛から解放されよう
そもそも、毎日3食すべてを自炊する必要なんてありません。 疲れている日や時間がない日は、無理せず他の選択肢に頼りましょう。 大切なのは、自分を追い詰めないことです。
便利なサービスに頼る
今は、自炊をサポートしてくれる便利なサービスがたくさんあります。
- ミールキット:必要な食材とレシピがセットで届く。食材の無駄がなく、献立を考える手間も省ける。
- 冷凍宅配弁当:レンジで温めるだけ。栄養バランスが考えられているものも多く、健康管理にも役立つ。
これらは「手抜き」ではなく、時間を有効に使うための「賢い投資」です。
中食(惣菜)や外食との上手な付き合い方
スーパーの惣菜やコンビニ弁当(中食)も、上手に使えば食費を抑えられます。 特に一人暮らしの場合、食材を買い揃えて自炊するより、一食分だけ買ったほうが安く済むことも多いです。
「週に2回は好きなものを外で食べる」など、自分なりのルールを決めて、外食を息抜きのイベントにするのも良い方法です。
まとめ:自分に合った食費管理で、無理なく節約を続けよう
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 自炊が節約にならないのは「フードロス」「隠れコスト」「完璧主義」が原因
- 買い物は「作る料理」を動画などで完璧に決めてから行く
- 作り置きは「大好きなメイン料理」を大量に作るのがおすすめ
- 冷凍食品や惣菜は敵じゃない!上手に活用して手間を減らす
- 完璧を目指さず、自分ができる範囲で楽しむことが一番大切
自炊は、決して義務ではありません。 自分も、疲れた日は妻に任せたり、お惣菜に頼ったりすることもあります。
大切なのは、食費の現状を把握し、無理なく続けられる自分なりのスタイルを見つけることです。 この記事が、あなたの食生活をより豊かで楽しいものにする、小さなきっかけになれば嬉しいです。
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