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「備蓄米=まずい」は本当か、自分が実際に食べてみました!
SNSやネットで囁かれる「備蓄米はまずい」という噂。
災害への備えや、食費節約の選択肢として気になるけれど、美味しくないなら買いたくない、と考えるのは当然です。
実際どうなのか?
気になったので、自分(NAND)が実際に備蓄米を購入して、家族で食べてみました。
この記事では、備蓄米のリアルな味の感想から、美味しく食べるための炊き方の基本まで、正直にレビューします。
結論から言うと、**「5kg2000円前後なら全く文句なし」**という驚きの結果でした。
なぜ備蓄米は「まずい」と言われるの?考えられる2つの理由
まず、備蓄米がなぜ「まずい」と言われがちなのか、その理由を知っておきましょう。
これは備蓄米が、いわゆる「古米」であることが大きく関係しています。
お米の水分が減っているから
備蓄米は、国が管理する倉庫で長期間(最長5年)保管されます。
その間に、お米に含まれる水分が少しずつ抜けて乾燥していきます。
水分が少ないお米を炊くと、新米のようなもっちりとした粘り気が出にくく、少しパサパサした食感になりやすいのです。
この食感が「まずい」と感じる原因の一つと考えられます。
お米の表面が酸化しているから
お米は精米された瞬間から、空気に触れて少しずつ酸化が始まります。
長期間保管される備蓄米は、表面の脂質が酸化しやすい状態です。
酸化が進むと、「古米臭」や「ぬか臭さ」と呼ばれる特有の香りが出ることがあります。
炊きたての香りに敏感な方だと、この匂いが気になってしまうかもしれません。
【実食レビュー】で、結局備蓄米の味はどうだった?
ここからは、我が家で実際に備蓄米を食べてみた正直な感想をお伝えします。
今回購入したのは、5kgで2000円ほどの政府備蓄米です。
炊きたてを実食!自分の正直な感想
説明書通りに炊き上げたご飯を、炊きたてで食べてみました。
その感想は…
「あれ?普通に美味しい!」
というのが率直なところです。
ネットで言われるような、食べられないほどの臭みやパサつきは全く感じませんでした。
普段食べているお米(コシヒカリ)と比べると、粘り気や甘みは少なく、ややあっさりしている印象です。
しかし、これを「まずい」と感じるかというと、そんなことはありません。
むしろ、おかずの味を邪魔しない、どんな料理にも合うお米だと感じました。
【妻の感想】一日冷蔵庫で保存したご飯は…
次に、炊いたご飯の残りを冷蔵庫で一日保存し、温め直して食べてもらいました。
すると、妻からはこんな感想が。
「パサパサ感が強くて、そのままでは少し食べにくいかも」
やはり、水分が少ないという古米の特性は、冷やすことでより顕著になるようです。
炊きたてでは気にならなかったパサつきが、再加熱することで目立ってしまったのかもしれません。
結論:5kg2000円前後なら文句なし!コスパは最高
我が家の実食レビューをまとめます。
* 炊きたての味
* 粘りや甘みは少なめであっさりしている
* 臭みもなく、普通に美味しく食べられる
* 冷蔵後の味
* パサつきが目立ちやすくなる
* そのまま食べるよりはアレンジ向き
* 価格
* 5kgで2000円前後と、通常のお米の半額近い
* 圧倒的なコストパフォーマンス
総合的に見て、**「この価格でこの品質なら、文句のつけようがない」**というのが自分の結論です。
毎日食べるメインのお米としてだけでなく、家計を助ける選択肢として非常に魅力的だと感じました。
ちょっとの工夫で変わる!備蓄米を美味しく炊くための3つの基本
「炊きたては美味しいけど、もっと美味しくならないの?」
「パサつきを少しでも抑えたい」
そんな方のために、備蓄米を美味しく炊き上げるための基本的なポイントを3つ紹介します。
難しいことは何もなく、いつもの炊飯に一手間加えるだけです。
基本1:やさしく、でも素早く「研ぐ」
古米特有のぬか臭さを取り除くために、お米を研ぐ工程はとても重要です。
* 最初の水はすぐに捨てる
* 乾燥したお米は、最初の水を一気に吸い込みます。ここでぬかの臭みを吸わせないよう、すぐに水を捨てましょう。
* やさしく揉むように研ぐ
* 力を入れてゴシゴシ研ぐと、お米が割れて食感が悪くなります。手のひらでやさしく押すように、20回ほど研ぎます。
* 水が澄むまで繰り返さない
* 研ぎすぎは旨味の流出につながります。少し白く濁る程度で大丈夫です。
基本2:浸水時間はいつもより長めに
乾燥している備蓄米には、芯までしっかりと水分を吸わせてあげることが、ふっくら炊き上げる最大のコツです。
* 夏場: 最低1時間
* 冬場: 最低2時間
いつもより少し長めに浸水させるだけで、炊きあがりのパサつきが大きく改善されます。
基本3:炊きあがったら「しっかり蒸らす」
炊飯器のスイッチが切れても、すぐに蓋を開けてはいけません。
10分から15分ほどしっかり蒸らすことで、釜の中の水分がお米一粒一粒に均一に行き渡ります。
この「蒸らし」の工程が、お米の甘みを引き出し、ベチャッとするのを防いでくれます。
パサパサ感を逆手に取れ!備蓄米が主役になる絶品アレンジレシピ
「冷蔵したご飯がパサパサで残ってしまった…」
そんな時こそ、備蓄米の真価が発揮されます。
水分が少なく、味が染みやすいという備蓄米の特性は、実はアレンジ料理に最適なのです。
炊き込みご飯
具材の旨味や出汁を、お米がぐんぐん吸い込んでくれます。
お米一粒一粒にしっかりと味が染み渡り、新米で作るよりも深みのある炊き込みご飯になります。
チャーハン・ピラフ
家庭でチャーハンを作ると、ご飯がダマになってべちゃっとしがちです。
しかし、水分が少ない備蓄米を使えば、誰でも簡単にお店のようなパラパラのチャーハンが作れます。
リゾット・カレーライス
スープやルーと合わせる料理にも向いています。
煮崩れしにくく、お米の粒感がしっかり残ります。
冷蔵してパサついてしまったご飯を、美味しいカレーやリゾットで救済するのもおすすめです。
【緊急情報】備蓄米の特別販売は2025年8月末で終了!
この記事を読んで備蓄米に興味を持った方に、一つ重要な情報があります。
現在市場で販売されている政府備蓄米は、記録的な猛暑などによる米価高騰への対策として、政府が2025年限定で特別に放出しているものです。
そして、農林水産省によると、この特別販売は2025年8月末をもって終了となることが発表されています。
新米が出てもお米の価格は高止まり?
8月末で販売が終わるのは、秋から新米の収穫シーズンが始まるためです。
しかし、近年の天候不順や社会情勢の影響を考えると、秋から出回る新米の価格も高値が続くと予想されています。
お米の価格が高止まりする可能性がある中で、この価格で備蓄米が手に入るのは本当に今だけかもしれません。
家計の負担を少しでも軽くするために、今のうちに購入しておくのも賢い選択肢と言えるでしょう。
ただし、買い溜めには注意が必要
「安いならたくさん買っておこう!」と考えるかもしれませんが、大量の買い溜めはおすすめしません。
なぜなら、お米は生鮮食品と同じで、精米後の賞味期限は1~2ヶ月程度と言われているからです。
時間が経つほど、味や香りはどうしても劣化してしまいます。
お得だからと買いすぎた結果、美味しく食べられなくなっては本末転倒です。
ご家庭で**「1~2ヶ月の間に消費しきれる量」**はどれくらいかを考えた上で、計画的に購入するようにしましょう。
まとめ
「備蓄米はまずい」という噂を確かめるために、実際に購入して食べてみました。
その結果、炊きたては普通に美味しく、5kg2000円前後という圧倒的なコストパフォーマンスを考えれば、非常に満足度の高いお米であることが分かりました。
* 備蓄米は、正しく炊けば美味しく食べられる
* 冷蔵後のパサつきは、アレンジレシピで絶品料理に変わる
* 圧倒的な安さで、家計の強い味方になる
「まずい」という先入観だけで選択肢から外してしまうのは、非常にもったいないです。
お米の価格が高騰している今だからこそ、2025年8月末までの期間限定で手に入るこの選択肢は、より一層価値を持つかもしれません。
皆さんも賢く家計を管理する方法の一つとして、備蓄米を試してみてはいかがでしょうか。
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