【確認しよう】定期券の購入は正解か?損益分岐点を見極めて賢い通勤手段を考える

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【この記事は約10分で読めます】

自分はこれまで会社のすぐ近くにアパートを借りていました。
理由は通勤時間を短縮することで時間を有効活用したいと考えていたためです。

【お金と時間の両立】会社の近くに住むメリット・デメリット徹底解説!失敗しない選び方と活用法
この記事は約9分で読めます自分は、会社の近くにセカンドハウスを借りて、平日はそこから会社に通勤しています。会社からたった2分の場所にある賃貸物件です。以前は片道1時間半もかけて通勤していましたが、その時間が丸々なくなったおかげで、毎日の運動...

しかし、会社の制度が変わり、これからは片道1時間半の距離を電車で通勤することになりました。

これまでは片道2分だった会社生活。
正直、通勤は大変なので、なるべく出社日数は少なくしたい。
在宅制度をフル活用して出社日数を最小限にすると…

そう考えた時、ふと疑問が湧きました。

この出社日数で、定期券って買うべきなのか?それとも都度払いの方が安いのか?

そこで、自分自身のためにあらゆる方法を比較し、どの手段が一番安く済むのかを徹底的に検証しました。

この記事は、その検証結果をまとめたものです。

あなたの状況に合わせた最適な交通費の選択肢が必ず見つかりますので、ぜひ最後までご覧ください。

本当に必要?定期券のメリット・デメリット再確認

まず、基本となる定期券のメリットとデメリットを整理します。

意外なメリットや、見落としがちなデメリットがないか確認しましょう。

メリット

  • 金銭的メリット
    • 一定回数以上利用する場合、都度ICカードで支払うより割安になります。
    • 通勤経路の途中駅なら、何度でも乗り降りが自由です。
    • 休日の利用も考慮に入れると、さらにお得になります。

    【ポイント】休日の外出も交通費0円に

    例えば「渋谷-横浜」の定期券を持っているとします。

    休日、乗り換えなしで行ける「中目黒」や「自由が丘」へのお出かけも、追加の交通費はかかりません。

    通勤経路が、あなたの休日の行動範囲と重なるなら、定期券の価値は一気に高まります。

  • 時間的・精神的メリット
    • 改札でICカードの残高を気にする必要がありません。
    • 毎回の切符購入や、券売機でのチャージの手間が省けます。
    • 財布を忘れてもスマホのモバイルSuica定期券があれば安心です。

デメリット

  • 金銭的デメリット
    • 利用回数が少ない月は、確実に元が取れず損をします。
    • 在宅勤務や長期休暇、出張が多い月は特に注意が必要です。
    • 紛失や盗難時の再発行には、手数料がかかります。
  • 柔軟性の欠如
    • 急な引っ越しや転勤、退職が決まった場合に対応しにくいです。
    • 払い戻しは可能ですが、所定の手数料が引かれてしまいます。

【計算シート付】出社日数で一目瞭然!あなたの損益分岐点

ここが最も重要なポイントです。

何日出社すれば定期券の元が取れるのか、計算方法をマスターしましょう。

損益分岐点の基本計算方法

計算式はとてもシンプルです。

1ヶ月の定期代 ÷ (片道運賃 × 2) = 損益分岐となる往復回数

言葉だと難しく感じるので、具体的な例で見てみましょう。

  • 条件
    • 片道運賃(ICカード): 280円
    • 1ヶ月通勤定期代: 10,000円

この場合、計算式は以下のようになります。

10,000円 ÷ (280円 × 2) = 17.85...

つまり、月に18往復以上その区間を利用するなら、定期券を買った方がお得です。

週休2日制で考えると、月の出社日数が18日以上なら定期券の購入を検討する価値があります。

【在宅勤務の方向け】最低何日の出社で元が取れる?

在宅勤務が中心の方は、月の出社日数を基準に考えましょう。

先ほどの「月に18往復がお得のライン」という例で、出社パターンごとに比較してみます。

出社パターン 月の出社日数(目安) 交通費(都度払い) 損益
週1日出社 4日 2,240円 (560円×4日) 7,760円の損
週2日出社 8日 4,480円 (560円×8日) 5,520円の損
週3日出社 12日 6,720円 (560円×12日) 3,280円の損
週4日出社 16日 8,960円 (560円×16日) 1,040円の損
週5日出社 20日 11,200円 (560円×20日) 1,200円のお得

※1ヶ月を4週間として計算

この表を見ると、自分の出社日数でどちらがお得になるか一目瞭然です。

週4日出社でも、ギリギリ元が取れないことが分かります。
思っていたよりも多いと思った方もおられるかと思います。

【ここが重要】

「来月は出社が増えるかも」といった不確定な予定は考慮に入れないのが鉄則です。

あくまで確定している出社日数を基準に判断しましょう。

急な出社が月に1~2回発生したとしても、都度払いの方が安く収まるケースがほとんどです。

【賢い買い方】定期券代をさらに節約する3つのテクニック

計算したら、自分は定期券を買った方がお得だった!

そう判断した方も、ここで終わりではありません。

購入方法を工夫するだけで、さらに交通費を節約できます。

【一駅隣まで歩く】で基本料金を下げる

少し手間ですが、効果は絶大です。

自宅や職場の最寄り駅から、一駅だけ歩くことを検討してみてください。

鉄道の運賃は、一定の距離ごとに区切られた「運賃区間」で決まります。

その区間の境目をまたぐと、一駅でも料金が上がることがよくあります。

例えば…

自宅の最寄り「A駅」から職場のある「D駅」までの定期代が 月12,000円

10分歩いた隣の「B駅」から「D駅」までの定期代が 月9,500円

この場合、少し歩くだけで月に2,500円、年間で30,000円もの節約になります。

健康にも良く、まさに一石二鳥のテクニックです。

まずは一度、隣の駅からの料金を検索してみることを強くおすすめします。

支払いは必ずクレジットカードで!ポイント還元を逃さない

定期券は数万円単位になる、比較的高額な買い物です。

これを現金やICカードのチャージで支払うのは、非常にもったいないです。

必ずクレジットカードで購入し、ポイント還元を受けましょう。

還元率1%のカードで6ヶ月定期を10万円分購入すれば、それだけで1,000円分のポイントが手に入ります。

特に、JR東日本を利用するならビューカード、東京メトロならTo Me CARDなど、利用する鉄道会社が発行しているクレジットカードはポイント還元率が優遇されていることが多いです。

これを機に、ご自身の通勤経路に合ったカードを検討するのも良い選択です。

【注意】交通費支給のルールと注意点

交通費は自分の給料と併せて支給されるので、自分が自由に使っていいと考えるかもしれません。
しかし、会社のルールを守らなければ、思わぬトラブルに発展する可能性があります。

会社の就業規則を必ず確認

まずはご自身の会社のルールを確認しましょう。

チェックすべきは以下の項目です。

  • 交通費の支給上限額
  • 支給の条件(実費精算か、定期代相当額の一括支給か)
  • 最も経済的かつ合理的な経路での申請が必須か

特に「定期代相当額」を支給する会社の場合、注意が必要です。

定期券を買わない場合の注意点

「会社からは定期代が支給される。でも自分は出社が少ないから都度払いにする。差額は自分のものになる」

実はここには注意が必要です。

【警告】定期代の差額受給は不正受給です

会社が「通勤定期券代」として支給しているにもかかわらず、実際には定期券を購入せず、差額を受け取る行為は**「虚偽申告による不正受給」にあたります。

発覚した場合、差額の返還はもちろん、就業規則違反として懲戒処分の対象**となる可能性があります。

こちらに関しては行間を読んでください。
何でもかんでも正直に話すことが得策なのか?はご自身で判断してください。

それでも迷うあなたへ|定期券以外の選択肢

定期を買うほどではないけど、出社はそれなりにある…

そんな方には、定期券以外の選択肢もあります。

  • 回数券
    • 10回分の料金で11回分乗れるなど、少しお得になります。
    • 有効期限が数ヶ月あるため、自分のペースで使えます。
  • ICカードのポイントサービス
    • SuicaやPASMOには、月の利用回数や金額に応じてポイントが貯まるサービスがあります。
    • 登録が必要な場合が多いですが、何もしないよりはお得です。
  • オフピーク通勤
    • 平日の朝のラッシュ時間帯を避けて乗車すると、ポイント還元率が高くなる制度です。
    • 時差出勤が可能な方にはおすすめです。

ただし、回数券は既に発行を取りやめている会社も多数あります。
何が使えるのかはきちんと事前に確認しておきましょう。

まとめ

在宅勤務時代の賢い交通費の選び方について解説しました。

この記事の重要なポイントをもう一度おさらいします。

  • まずは「損益分岐点」を計算する
    • 定期代 ÷ 往復運賃 で、月に何日出社すれば元が取れるか把握しよう。
  • 確定している出社日数で判断する
    • 「かも」で判断せず、確実な日数で定期を買うか決めよう。
  • 買うなら「賢く」買う
    • 「一駅歩く」「クレジットカード払い」で、さらに節約を追求しよう。

ちなみに様々な検証の結果、自分の場合は「定期券は購入せず、会社の最寄り駅より一駅前で降りる」というのが最も安い通勤手段になることが分かりました。

自分の出社日数は月10日程度で、損益分岐点の18日には到底及ばなかったからです。

そして、一駅前で降りた分の片道3.5kmは、毎日の運動としてランニングすることに決めたました。

この選択によって、月数千円のお金が浮くだけでなく、通勤によって削減される可能性のあった運動時間を生活の中に組み込むことができました。

このように、少しの工夫で通勤は「コスト」から「投資」に変えることもできます。

この記事が、あなただけの「最適な答え」を見つける手助けとなれば幸いです。

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